医療機関で保険適用診療を受けた際の医療費計算について、簡単な事例を用いて解説します。
全ては決定点数から始まる
「決定点数」から計算はスタートします。
「決定点数」とは医療機関が提供した診療行為ごとに定められている点数を言います。
レントゲンは〇〇点、検査は〇〇点と、診療行為全てに点数が定められています。
このおかげで保険適用の診療は、日本全国どこでも同じ価格で診療サービスが受けられるわけですね。
1点は10円と決まっている
決定点数には単価が定められていて健康保険では1点=10円と決まっています。
この辺は特に深く考えずに覚えておくだけで良いです。
(余談ですが労災保険では1点=12円になります)
医療費計算の流れ
計算と言っても難しい計算は一切出てきません。
足し算、引き算、割り算、掛け算が出来る人なら誰も計算できるので安心してください。
医療費計算は次の1~3の順番にやれば終わりです。
- 総医療費を求める
- 総医療費を健保負担と自己負担に分ける
- 終わり!
たったこれだけ!簡単でしょ。
基本的な事例
計算の流れが分かったところで、さっそく事例で計算をしてみましょう。
例
決定点数:1,000点
年齢:7~69歳
まずは総医療費の計算です。
1点=10円なので、決定点数に10円を掛けると総医療費を求めることが出来ます。
決定点数×10円=総医療費
1,000点×10円=10,000円
次に総医療費を自己負担割合に応じて、健保負担分と自己負担分に分割します。
自己負担額…10,000円×3割=3,000円
健保負担額…10,000円×7割=7,000円
自己負担額3,000円、健保負担額7,000円を求めることが出来ました!
こんな感じで基本的な考え方は本当に簡単です。
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